農業お試しツアー2019 in 剣淵町 実施レポート

【9月11日(水):1日目】

①オリエンテーション(剣淵町役場)

剣淵町役場にて早坂町長への表敬挨拶の後、参加者と関係者の自己紹介を行ないました。剣淵町のまちや農業についてパンフレットを見ながら紹介いただき、地域おこし協力隊として剣淵町で活動されている小西里佳さんから、農業担当として着任するまでの経緯や協力隊の活動についてお話しいただきました。

小西さんは奈良県で教員をされていましたが、海外を旅して様々な人との縁が繋がり北海道に移住。道内各地で農業に携わり、剣淵町のキヌア栽培に興味を持ったことから地域おこし協力隊として着任。現在は農業支援の仕事をしながら自身で管理する畑でメロンなどを栽培しています。農業の仕事や剣淵の暮らしについてお話しいただきました。

参加者は二人とも初めて剣淵町を訪れる大学生で、初めは緊張していましたが、役場で町長や職員の皆さんに温かく出迎えられて嬉しそうな様子でした。これから社会人になる二人には、様々な経験をしてきた小西さんのお話にも興味深い様子で、地域おこし協力隊の制度についても質問をしていました。

はじめに役場の町長室で早坂町長にご挨拶
小西さんが育てたメロンや枝豆をいただきながらお話をうかがう
②ジャガイモ選果場見学(JAきたひびき)

JA職員の濱田さんの案内で、剣淵町特産のジャガイモの選果場を訪れました。選果場はグローバルギャップという国際基準を満たしており、入口には日本語が読めない人でもわかるような標識が設けられています。選果場にはジャガイモの空洞を感知する空洞センサーなどの機械が並び、ジャガイモがサイズごとに選別され箱詰めされる機械を見学しました。

選果場内のラインと機械を間近で見学
ジャガイモのコンテナが並ぶ倉庫も見学

【9月12日(木):2日目】

③(株)けんぶちVIVAマルシェ取組紹介と体験

2日目の午前中は、(株)けんぶちVIVAマルシェ代表取締役の高橋さんの農場を訪ねました。けんぶちVIVAマルシェは軽トラに乗って販売会などに出向き農作物を紹介する「軽トラマルシェ」の取組を前身として作られた会社で、ジャガイモだけでも50種類以上の多品種で良質な農作物を取り扱っています。

収穫の機械(ハーヴェスタ)に乗ってジャガイモの収穫を体験する予定でしたが、前日の雨で畑がぬかるんでいたため、ジャガイモの選果と箱詰め作業を体験することになりました。

箱詰め作業の体験の後、VIVAマルシェの構成員であるトウモロコシ農家の本間さんの農場を訪ね、生でも食べられるスイートコーンを試食させていただきました。さらに、米農家の新見さんの農場を訪ね、収穫した米を乾燥し精米する自作の施設を見学し、コンバインにも乗せていただきました。

高橋さんからVIVAマルシェの取組について説明
とても甘い朝採りのトウモロコシを試食
ジャガイモの箱詰め作業を体験
コンバインに試乗。価格を聞いてびっくり!
④農作業体験(下田農場)

剣淵町農業研修等受入協議会会長の下田さんの農場で、翌日に行うトマトジュース作り体験のための加工用のトマトを収穫しました。下田さんはトマトや米、大豆などを生産する農家の仕事の傍ら、町の若い農家への指導や「絵本の里づくり」など様々な活動も行っています。

下田さん夫妻に収穫に適したトマトの見分け方のレクチャーを受け、全体が鮮やかな赤色に染まっているトマトを選び、トマトジュース加工用にヘタも取り除いて収穫をしました。

休憩時間には下田さんのトマトから作られたトマトジュースをいただきました。トマトの最盛期は8月上旬とのことだですが、今年は9月にしては赤く実ったものが多く、2時間程で25kgのコンテナ4つ分程のトマトを収穫することができました。

下田さん夫妻にレクチャーを受ける参加者
ビニールハウスで手分けをしてトマトを収穫
休憩中に剣淵の町のお話をうかがう
赤く実ったトマトを真剣に選ぶ
収穫したトマトを倉庫まで運ぶ
参加者と下田さんご夫妻とで記念撮影
⑤町内見学

剣淵町では長年にわたって絵本を題材にしたまちづくりの取組が行われています。その活動拠点となっている「絵本の館」を訪れました。絵本の図書室と美術館の機能を合わせた親子が触れ合える施設で、この日も学校帰りの地元の子ども達で賑わっていました。「けんぶち絵本の里大賞」という昨年度発行された絵本の大賞を投票形式で選ぶイベントが開催されていたため、参加者もそれぞれ真剣に絵本を選び、投票しました。

「VIVAアルパカ牧場」も訪れ、飼育されているアルパカと触れ合いました。

「けんぶち絵本の里大賞」の投票所
アルパカと間近で触れ合える牧場
⑥全体交流会

町内の「りんどう交流館」にて、町長はじめ今回のツアーでお世話になった皆さんが参加して夕食交流会が開かれました。剣淵町のおいしいジンギスカンをいただきながら、剣淵のまちや農業についてお話がつきません。最後に参加者から今回の感想を話す場面もあり、剣淵町の皆さんが楽しく仕事をされていることや仲が良いことを肌で感じ、また必ず剣淵町に来たいと話していました。

参加者と下田さんから挨拶
チームワーク抜群の剣淵町の皆さんと

【9月13日(木)3日目】

⑦加工場の見学・体験(障がい者支援施設 剣淵北の杜舎)

剣淵北の杜舎にて、農産加工科チーフの清水さんの指導で、トマトジュースの加工場の見学・体験を行いました。剣淵町では農業と福祉が一体となったまちづくりが進められています。今回は参加者収穫したトマトを使い、実際の工場で利用者さんと一緒に作業をするといった貴重な機会となりました。

収穫したトマトを下田さんに届けていただき、注意事項の説明の後、利用者さんたちと一緒に作業を始めました。トマトを水洗いして機械で潰し、90℃まで煮詰めたものを一度濾過して、90℃まで煮詰めてから瓶詰めするという一連の流れを体験させていただきました。

体験の後は、トマトジュースを飲みながら清水さんのお話をうかがいました。農産物の加工を通して剣淵町の福祉と農業の橋渡しをするため、農作物についても勉強中とのこと。VIVAマルシェの高橋さんと提携してジャガイモのレトルトパウチを開発し札幌のホテルや道外のレストランに卸す取組など、町内の連携による様々な挑戦についてもお話いただきました。

はじめに衛生管理についてのレクチャー
ベテランの利用者さんに教わりながら、トマトを煮込む
最近導入されたという洗浄機でトマトを洗浄
利用者さんの一緒に瓶漬めの作業を体験
⑧振り返りの会

全プログラムを終え、剣淵町役場でアンケートを記入した後、早坂町長に挨拶にうかがいました。参加者はこの3日間で様々な経験をして剣淵町のことを大変気に入った旨を町長に伝えると非常に喜んでいました。最後に一緒に記念撮影をして、ツアーを終了しました。

今回の参加者は二人とも大学生で本格的な農業体験は初めてでしたが、様々な形の農業の仕事があることやその仕事に誇りを持っている人々に触れ、農業を身近に感じることができた様子でした。何よりも、剣淵のまちが好きになり「また必ず剣淵に来る」「長期で農業のアルバイトに来たい」と話していました。

町長と記念撮影