【8月23日(木:1日目)】
今日から、秩父別町内における農業お試しツアーが開催されます。参加するのは、旭川市出身と福岡県福岡市出身の20代男子大学生2名です。まずは髙鶴副町長に挨拶をしてから、ツアーが始まりました。
副町長への表敬挨拶の後、本格的なツアーの始まりです。まずは、秩父別町の特徴について、町役場産業課の竹内課長から説明をして頂きました。
続いて、産業課の伊賀参事からは、農家数は減っているが、1戸当たりの所有面積は増加傾向にあったり、北海道平均の転作率が50%程なのに対し、米どころ秩父別町は20~25%と半分以下の特徴がある点など、秩父別町の農業の特徴を説明して頂きました。参加者からは、「離農跡地の有効利用は?」などの質問があり、早くも農業ツアーらしい質疑応答で、回答する側も嬉しそうでした。一通りの説明の後、町内の施設見学に出かけました。町が進める移住者対策に関連した施設や、コメの乾燥施設などを見学しました。




宿泊は、町が移住体験者用に準備した住宅。明日から本格的な秩父別ツアーが始まります。


【8月24日(金:2日目)】
本日のスタートは、秩父別町などで収穫された農作物が、どのように利用されていくのかを知る一端として、トマト加工の現場、株式会社秩父別振興公社を訪れ、トマトジュース製造過程を見学・体験しました。まずは大橋係長から大まかなトマトジュースの製造工程を説明頂き、早速、従業員のお母さん達に混ざって、トマトの“へた”を取る作業を行いました。最初は、要領が悪く、指導するお母さん達も不安顔で見ていましたが、参加者は徐々に要領を得て手際が良くなってきました。そうすると、余裕が出てきたのか、お母さん達と会話もできるようになってきました。加工体験の後は、トマトジュースの流通の話を聞き、最後に、トマトジュースの試飲をして、加工体験は終了しました。受入れと指導をして頂いた皆様、有難うございました。






トマトジュース製造体験の直後、「ソバの収穫が始まった!」との事で、収穫をしているソバ畑へ急行しました。畑は14haの広さがあり、コンバインを持つ農家さんが協力して、収穫が行われていました。早速、1名ずつがコンバインに乗車し、マンツーマン指導の下、ソバの収穫体験を行いました。
午後からは、(株)SEEDの畑田社長から、ソバの乾燥施設や農家の経営方針などを解説して頂きました。参加者はソバの実の選別作業などの体験を行いました。














今日の夜は、秩父別町ふれあいプラザの中で懇親会が開かれました。今回の農業ツアーの関係者を含めて、総勢12名で賑やかに行われました。会の中では、秩父別町の魅力や農業のやりがいなどの話をさらに聞けました。日中も農家の皆さんは明るく元気でしたが、農業の魅力を語る皆さんの目は生き生きとしていました。


【8月25日(土:3日目)】
本日は、農作物の収穫体験と選果体験がそれぞれあります。
早朝6時にお邪魔したのが、ブロッコリーを栽培している安藤農場です。安藤ご夫妻から、収穫可能なブロッコリーのサイズや、収穫方法などを教わりながら収穫体験を行いました。




次にお邪魔したのが、JA北いぶきのブロッコリーの選果場。ここでは、朝に収穫したブロッコリーが集められ、出荷用に茎を落としたり、品質別に箱詰めしたりする作業が行われます。まずは河嶋係長から施設の説明を受けました。その後は、出荷するため、虫を落とし、箱詰めするのにちょうど良い形にナイフで茎を落とすなどの作業体験をしました。




昼食後にお邪魔したのが、JA北いぶきのミニトマト部会長をやっている真島農園です。ミニトマトの育成は、「上に育てず横に育てる」が重要で、上に茎を伸ばすと高温で枯れるそうです。最初は、ミニトマトの実に十分な栄養が行き渡るように、余分な葉を落とす作業の体験をしました。その後は、真島農園さんのご厚意で、実家への贈答用と持ち帰り用のミニトマトを収穫させて頂きました!




以上で、秩父別町農業体験ツアーの体験・見学は終了です。この後、町役場会議室で就業・移住相談会です。体験・見学内容をふりかえった後、参加者からの質疑応答を行いました。
参加者の学生から「今回の作業は自分に合っていて続けられそうなので、アルバイトをすることはできるのか」との質問に対し、町役場からは、直接JAにお願いすればできると思う、といったアドバイスがありました。また、農家が直面する問題にも触れたため、「高齢化で農家数が減少したらどうするのか」との質問に対しては、(株)SEEDのように法人化するなどの対策が必要、とのコメントが町役場からありました。
2泊3日のツアーは、あっという間に終了しました。参加者からは、「小さな町だからこそ皆が仲良くやっている姿が印象的だった」とのコメントがありました。
ツアーに関係した皆様、大変お疲れ様でした!
