林業お試しツアー2019 in ニセコエリア 実施レポート

【10月2日(水):1日目】

①オリエンテーション(後志総合振興局:倶知安町)

ニセコエリアのツアーには、お二人の男性に参加いただきました。ツアー行程の説明と自己紹介の後、後志総合振興局の移住担当者からニセコエリアの移住情報や就業状況の概要を説明いただき、農林課からニセコエリアの林業の概要を説明。川上から川下への林業の循環サイクルや、その全てがエリア内で行われていることなどを紹介いただきました。

②種苗見学((有)川原種苗:ニセコ町)

川原種苗の苗畑を訪れ、社長の川原さんの案内で苗畑や作業の様子を見学しました。最初に仕事の概要を説明いただいた後、どんぐりのタネを蒔く作業を見学。きれいに耕された畑では、若い男性スタッフと地元の女性スタッフが畑に種を植える作業を行っていました。羊蹄山を望む畑を案内いただきながら、様々な成長過程のカラマツなどの苗木を見せていただきました。

どんぐりのタネを蒔く作業を見学
発芽から出荷できるようになるまで、時間をかけて苗木を育てています
様々な樹種の苗の特徴やその成長過程についてうかがいました
苗木は出荷の時期まで低温に保たれた倉庫で保管されています

【10月3日(木):2日目】

③安全講習(後志総合振興局:倶知安町)

防護服の試着の後、安全対策講習を行ないました。林業・木材製造業労働災害防止協会の増田指導員から、防護服やヘルメットの性能、チェーンソーと刈払機の仕組みや取り扱い方法、危険な操作などについて詳しく説明いただきました。道内で起きた林業の事故件数にもふれ、作業の慣れによる油断が事故につながることが多いことや、基本を守って作業をすることの大切さについてお話いただきました。実際のチェーンソーと刈払機を手に取り、持ち方や扱い方についても教えていただきました。

防護服の性能や役割についての説明
チェーンソーの持ち方の指導
④素材生産体験(千歳林業(株):倶知安町)

千歳林業(株)の栃木社長に会社概要や就業状況について説明していただいた後、蘭越町の現場に向かいました。いよいよ本格的な林業の体験です。到着した作業現場では切り出された原木が並んでおり、従業員の皆さんが高性能林業機械による素材生産作業中。防護服に着替えて、栃木社長に解説をしていただきながら作業を見学した後、チェーンソーの操作を教えていただき、枝払いと玉切りを体験しました。

グラップルとハーベスタのデモンストレーションを見学して操作方法を教えていただき、それぞれの操作を体験しました。林業の現場で従業員の皆さんとも会話を交わしながら本格的な作業を見学・体験し、参加者は大変満足した様子でした。

栃木社長より現場の状況や作業内容の説明
チェーンソーによる枝払いと玉切りの体験
ハーベスタのデモンストレーション
チェーンソーによる枝払いのデモンストレーション
グラップルの操作を体験
千歳林業の皆さんと記念撮影
⑤先輩移住者・林業就業者へのヒアリング(合同会社Hikobayu:ニセコ町)

合同会社Hikobayuの澤田健人さんに、移住の経緯と自伐型林業の取組についてお話をうかがいました。海外で美容師をしていた澤田さんは、東日本大震災を機に帰国。趣味のスノーボードがきっかけでニセコエリアを訪れるようになり、地域おこし協力隊としてニセコ町に移住。もともと林業に就こうと考えていたわけではなく、町の特産品としてトドマツの枝葉から抽出した精油の製造を始め、材料の調達のため大型機械を使わず人の手で必要最低限の方法で行う「自伐型林業」の手法を習い、森林作業道の敷設を行うようになったそうです。次の世代も使っていける山を残し「自然に恩返しをする」ための林業に取り組んでいます。

山の形状に抗わず、森林の価値を高めようとする林業のお話に、参加者も積極的に質問をするなど関心を示していました。奥様の佳代子さんが木育マイスターとして木育活動をしていることや、森と共にある暮らしや子育てをする環境についてもお話いただきました。

写真や動画を見ながら、澤田さんが目指す林業についてお話しいただきました
同年代で子育て中の澤田さんご夫妻と話が尽きない様子
⑥懇親会(倶知安町内)

受入先の皆さんと参加者が揃い、懇親会を行ないました。ニセコエリアの林業や仕事内容、働き方について熱つ語る地元の皆さんと真剣にお話を聞く参加者のお二人。ニセコの林業事業者の皆さんの仲の良さやチームワークの良さを実感して、ニセコエリアの林業のイメージがさらに良くなったと話していました。

林業への熱い思いを語る受入先の皆さん

【10月4日(木):3日目】

⑦製材工場見学(ようてい森林組合:京極町)

ようてい森林組合の事務所を訪問し、有末組合長と林参事より組合の概要や事業内容等について説明いただきました。道内では数少ない製材工場を持つ林業の全ての工程を行う組合で、平成24年にSGEC(『緑の循環』認証会議)の認証を取得しており、持続可能な森林経営と木製品の高付加価値化にも取り組んでいます。カラマツの集成材は強度が高いことで評価され、エリア内の体育館等の公共施設で使用されているほか、新国立競技場にも使用されているといったお話もうかがいました。説明後、敷地内を案内していただき、製材工場を見学しました。

ようてい森林組合の業務内容や製品等について、組合長が紹介
工場内では製材の一連の流れを見学
製材された円柱や角材、チップやおがくずなど余すところなく加工された製品が並んでいます
SGEC(『緑の循環』認証会議)の認証を取得した、ようてい森林組合の製材工場
従業員の皆さんが手際よく作業を進めていました
事務所の前で記念撮影
⑧振り返りの会

全プログラムを終え、後志総合振興局会議室でアンケートを記入。参加者はこの3日間で様々な体験をしたことへの感謝と、受入れ先の皆さんの林業への熱い想いや仲の良さにふれ、素晴らしい時間を過ごすことができたと話していました。

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