林業お試しツアー2018 ニセコエリア実施レポート

【11月19日(月:1日目)】

今日から、ニセコエリアにおける林業お試しツアーが開催されます。参加するのは、札幌市在住の女性、倶知安町在住の40代と50代の男性各1名、埼玉県在住の20代男性の計4名です。
通常の林業お試しツアーは、4泊5日の行程を概ね2名の参加者で実施します。しかし、ニセコエリアのツアーは10月上旬での実施を計画していたところ、応募がなく、再公募の準備や実施時期が降雪期になるなどの事情から、2泊3日の行程を4名の参加者で実施することになりました。
まずは、参加者の皆さんと顔合わせを兼ねて、倶知安町内の蕎麦屋さんで昼食をとりました。そして、オリエンテーションまでの空き時間を使って、林業用防護服の試着を行いました。

4人全員が防護服に着替えてみました。服装から気分が高まります!

 

定刻となり、オリエンテーションが始まりました。最初に後志総合振興局産業振興課林務課の畠山課長から挨拶を頂き、同商工労働観光課の佐藤さんからは、地域移住情報としてニセコエリアの特徴について、特に住宅確保や労働力の観点から説明をして頂きました。続いて、同林務課の天野係長からは、北海道、特にニセコエリアの林業について説明をして頂きました。

畠山課長からの挨拶。「林業に興味を持って、是非就業して頂ければ」との激励を頂きました

商工労働観光課の佐藤さんから、ニセコエリアの移住情報の説明。外国人に注目のエリアです

林務課の天野係長から林業の説明。「北海道の面積の7割は森林です」

参加者から「林業ブランドはある?」「森林組合と民間会社の違いは?」など熱心な質問も

一通りの説明の後は、明日からの体験に備えて安全対策講習を行いました。安全衛生指導員の増田さんからの講義では、刈払機やチェーンソーの実際の機械を基に、機械の特徴や危険でやってはいけない作業方法などを教えて頂きました。「林業は基本を守れば安全」というのが、増田さんからの教えの胆でした。

刈払機の刈刃の違いを観察。刃の形状による切れ方の違いなどは、説明されるまで意識しませんでした

チェーンソーの目立ての方法。ソーチェーンの模型を使った後、実際にやってみます

実際にチェーンソーを持ってみます。「左利き用のはないのですか?」との質問に、「ありません。左右共通です…」

最近話題のダニ被害にも注意が必要です。「10時間以内はダニは咬まない」との事で、作業後の入浴等が重要です

初めて会った4人ですが、講義後は事務局を交えて食事会を行い、懇親を図りました。
明日からは、いよいよ本格的なニセコエリアの林業に関する体験・見学がスタートします。

【11月20日(火:2日目)】

今日からニセコエリア林業お試しツアーにおいて、見学や体験の中心的なプログラムが実施されます。まずは、ニセコ町の有限会社川原種苗にお邪魔して、代表取締役の川原社長から、林業のスタートとなる苗木づくりに関して、色々と説明をして頂きました。お忙しいところ、有難うございました。

川原社長(右)から、会社概要や何の苗木を生産しているかなど、屋内で説明して頂きます

カラマツの苗の説明。この列だけで6万7千本の苗が植えてあるとの事

「トドマツは育苗の技術差が出やすい樹種」との事で、発芽が難しいとの話を聞く参加者

出荷前の苗木。細根がたくさんあるのが良い苗木

近年導入されつつあるコンテナ苗にも挑戦し始めました

コンテナ苗の長所と短所を説明して頂きました

続いて、ニセコ町の中心部に移動し、合同会社Hikobayuの澤田さんご夫妻から、お話を聞かせてもらいました。澤田さんは元々道外に住んでいましたがニセコ町に移住し、林業とは全く別の職種から林業・林産物販売に参入した経歴があります。様々なアプローチで林業に係ることができるという意味で、参加者の皆さんも参考になったと思われます。
澤田さんご夫妻、貴重な体験談を語って頂き、有難うございました。

旦那さんは自伐型林業という、個人レベルの小規模な林業を実践中。奥さんはトドマツからの抽出成分でオイルやなどを販売

ご夫妻の熱心な語り口に、参加者も引き込まれました

午後からは、北海道内に18,000haを超える山林を所有する千歳林業株式会社の事業地にお邪魔し、素材生産現場の見学と体験をさせて頂きました。藤原部長から現場の説明をして頂いた後、参加者が一人ずつグラップルの体験操作をしました。少し歩いて場所を移し、続いてはチェーンソーの操作体験をさせて頂きました。最後に、昨年購入のコンバインに試乗させてもらいました。

まずは藤原部長(右)から、事業地の説明です。「シラカバ材のニーズに対応してます」

藤原部長がグラップル操作のデモンストレーションを実施。流石に操作がスムーズです

操作方法を覚えれば、女性でも安心して木を持ち上げることができました!

藤原部長からの講評。「一つずつの動きをするより、複数同時に動かす方が安定します」

少し場所を移し、チェーンソー操作のデモンストレーションを見学。大径木や広葉樹の枝払いは、重機ではなくチェーンソーです

いざ体験。「重心が安定して良い姿勢」と褒められました!

女性参加者は「操作は怖い」との事で、無理強いをせず、振動レベルを体感しました

最後に、ハーベスタによる伐倒→枝払い→玉切りの一連の工程を見学。能力の高さに脱帽

雨が雪に変わりました。寒い中、千歳林業の皆さん、大変有難うございました!

 

今日の夜は、倶知安町内で懇親会が開かれました。ツアー関係者の皆さんに集まって頂き、林業の話だけではなく、発展が著しいニセコエリアの特徴的な話なども聞けて、大変盛り上がりました。ニセコエリアの林業関係者の皆さんは結束が強く、そのまま全員が二次会まで行きました。話は尽きることがなく、あっという間に時は過ぎました。参加者の皆さんも、林業関係者の熱い想いに触れ、色々と感じるところがあったようです。
皆さん、大変お疲れ様でした。

熊谷産業振興部長から乾杯の挨拶

二次会の乾杯は、川原種苗の川原社長から

【11月21日(水:3日目)】

本日の朝は、昨日からの降雪で雪景色です。
2泊3日のお試しツアーは、早くも本日が最終日です。
午前中にお邪魔したのが、昨年に製材工場を新調したようてい森林組合です。船場組合長の挨拶の後、芳賀総務課長から森林組合の概要説明をして頂きました。それから、工場などの施設見学を兼ねて敷地内を案内して頂きました。全ての案内が終わってから屋内に戻り、質疑応答を行いました。参加者からは「工場で必要になる資格はあるのか」との質問に、「特にはないが、必要なものがあれば取らせる」などといった受け答えがありました。ようてい森林組合の皆さん、大変有難うございました。

ようてい森林組合の船場組合長(左)と芳賀総務課長(右)

新調のノーマンツインバンドソー。体制づくりの途中で、能力を活かしきれてないとの事

林参事(左2人目)も駆けつけて頂きました。椪積みの木材は経験で管理されています

いざ体験。「重心が安定して良い姿勢」と褒められました!

挽いた木材の表面加工をする機械。表面を触って確認します

ブルーシートの下は、販売用の薪。森林の恵みは無駄にはしません

昼食後は、最後のプログラムである就業・生活相談会です。体験・見学内容をふりかえった後、参加者からの質疑応答を行いました。
4人の参加者は、それぞれの立場から興味を持った点が異なりましたが、今回のお試しツアーでの体験を活かしていきたい想いが強くなったようです。逆に、「北海道の一次産業に特化した就職サイトが欲しい」とか、「一部の林業事業体だけではなく、種苗会社を含めた様々な林業事業体が求人情報を発信すべき」といった提案を頂きました。「夜の懇親会だけのツアーがあっても良い」との意見もあり、懇親会のインパクトは大きかったようです。
これからは、参加者のニーズに合った情報提供が必要になります。ツアーに関係した皆様、大変お疲れ様でした!

就業・移住相談会では、参加者の情報ニーズに合わせる重要性が分かりました

最後に、後志総合振興局内の「北海道命名150年」のマークを背に記念撮影。短期間でしたが、参加者同士の連帯感が生まれました!

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