農業お試しツアー2018 遠軽町ツアー実施レポート

【9月3日(月:1日目)】

今日から、遠軽町内における農業お試しツアーが開催されます。参加するのは、札幌市在住の30代女性1名です。
遠軽町役場内の会議室において、関係者が揃う中、それぞれが簡単な自己紹介をした後、北海道の農業、特に遠軽町が属するオホーツクエリアの農業の状況、それから遠軽町の特徴などを各担当者から説明してもらいました。参加者からは「酪農ヘルパーとは何か?」などの質問があり、酪農家の負担が重い現状や、それを緩和するためのヘルパー制度の説明がなされました。
座学の後は、実際に屋外に出て、遠軽町市街地の様子を見て回りました。そのまま宿舎となる移住体験住宅に行き、本日は終了です。明日から本格的な農業の見学・体験が始まります。

参加者を囲んで、オホーツクの農業や遠軽町などについて説明が行われました

町内見学では、市街地を見下ろせる瞰望岩(がんぼういわ)で眺望を堪能

瞰望岩から遠軽町中心部の眺望。遠軽町は4町村の合併により、多様な町となりました

遠軽町地域おこし協力隊員の椿谷さんが(右)、参加者に各所で説明してくれました

【9月4日(火:2日目)】

本日は、白滝地区で大規模な畑作を行っている大久保農場さんに受け入れて頂き、ジャガイモの収穫体験を行いました。収穫の機械化は進んでいますが、本日使用するのは「アーリーデガー」というトラクターけん引式の機械で、あまりジャガイモに傷をつけないで優しく掘れる特徴があります。逆に言うと、手作業が増えて大変です。地域のお母さん達と共に、参加者は一日頑張りました!
作業終了後には、他の機械の説明、トラクターの試乗、他の農作物の生産などについて、説明をして頂きました。大久保さんご自身も、16年前に関東地方から旧白滝村に来た移住者なので、作業後に農業だけでなく、移住の面からも色々とアドバイスを頂きました。
収穫の忙しい時期に受け入れて頂いた大久保農場さん、本当に有難うございました!

大久保さんから作業着一式をお借りし、準備万端!

トラクターけん引式のアーリーデガー。作業車には参加者を含め5名が乗り込みました

アーリーデガーの前側で土ごとジャガイモを掘り起こします

ローラーで送られてくるジャガイモだけを選び、人手でカゴに入れていきます

次から次へとジャガイモが流れてきます。トラクターの速度との連携が重要です

ジャガイモは重く、同じ体勢で作業を続けるため、中々の重労働です。休憩も必要です!

収穫したジャガイモは、冷暗所で乾燥させて、出荷を待ちます

大型のハーベスタ。生産性は高いですが傷がつきやすく、加工用イモの収穫に適します

奥さんが運転するトラクターに試乗させて頂きました

広大な畑を縦横無尽に走る様は、北海道ならでは!

【9月5日(水:3日目)】

本日の午前中は、町内に6軒あるシソ(大葉)栽培農家のうち、岡村農園さんでシソの収穫体験を行いました。代表の岡村貴幸さんから、農園の概要やシソ栽培の状況、収穫をする機械の説明をして頂き、いざ実践。台風接近で悪天候が懸念されていましたが、台風一過でとても蒸し暑い中、作業体験を行いました。
収穫の忙しい時期に岡村農園さんに受け入れて頂き、有難うございました!

参加者(右)に収穫機械の操作方法を説明してくれる岡村代表

説明後、早速収穫を体験。とても蒸し暑い中、広いシソ畑の収穫は中々ハードです

収穫機は一定量のシソを縄で縛り付け、横に送り出す仕組みです。1把130円前後とか

シソがまとまりやすいよう、備え付けの棒で流れを整えます。順調にいけば良いですが…

縄がなくなるとシソをまとめることができません。定期的に補充する必要があります

途中から奥さんも参戦。収穫したシソから油をとります

午後からは、計380頭の牛を飼育している有限会社リゲルファームさんにお邪魔して、代表取締役の鹿野さんから農場の概要、牛の世話の状況などについて、説明を受けました。乳牛は一日に2回の搾乳をしますが、その後、パラレルパーラーで夕方の搾乳作業の補助や、子牛への哺乳を行いました。
鹿野社長をはじめ、ご家族の皆様、ヘルパーの皆様、大変有難うございました。

鹿野社長からの施設案内。まずは搾乳するパラレルパーラーで、1回に24頭の搾乳が可能

メインの牛舎は(H16築)、10ha(!)に生育していたカラマツで建設

乳牛に産ませた肉牛。受精卵を人工着床させる技術を活用

2週から3箇月の子牛の牛舎には、哺乳ロボット(中央)で自動化・省力化

見学後は、搾乳体験です。パラレルパーラーで搾乳方法を鹿野社長から教わります

乳房を濡れタオルで綺麗に拭いてから、搾乳機をセット

乳房の形状や牛の性格で、中々搾乳機をセットできないことも。先輩の助力が頼りです

最後に社長のお母さんと共に、産後間もない子牛への哺乳作業を体験

【9月6日(木:4日目)】

未明に北海道胆振東部地震が発生しました。地震で被害を受けた方々には、お見舞い申し上げます。遠軽町は震度2と軽微でしたが、地震の影響で、北海道全域が停電となりました。
リゲルファームさんで朝の搾乳体験の予定で、朝5時前に現地に到着しました。しかし、停電の影響で、搾乳機などが作動しない上、高台にある牧場へ送水するポンプも止まってしまい、牛に水を与えることもできません。情報収集をしながら、6時過ぎまで復旧を待ちましたが、事態が好転する見込みがないため、一旦、宿舎での待機となりました。
その後、遠軽町農業担い手対策協議会に協力してくれる農家の内、作業を行っていた生田原地区の新国農場へお邪魔し、お話を聞くことができました。遠軽町内を含めた北海道内の停電の影響が大きいため、本日はここでプログラムを中断し、食料や飲料水の確保や、車の給油等を行った上で、明日までの生活上の安心確保を優先することにしました。

新国農場は元花卉農家。訪問日は、玉ねぎの種子の採取を行っていました

「農業は天気次第」が信念の新国さんから、生産物や地球環境まで色々な話を聞きました

玉ねぎの種子は、茎の上部の球体ごと出荷するとの事

遠軽町中心部は、6日の17時過ぎでも停電状態。翌7日の午前に段階的に回復しました

【9月7日(金:5日目)】

停電が発生してから28時間程経過した7日の午前7時頃に、遠軽町中心部で電気が回復し始めました。これで、参加者の地元の札幌まで、道路の安全が確保されたため、最終日の本日は、就業・生活相談会として、ツアー全体のふりかえりと質疑応答を行って終了することとしました。
参加者からはシソの利用法などに関する質問があり、遠軽町役場や遠軽町担い手対策協議会から、ドレッシングや化粧品に加工される旨の回答がありました。また、大勢で生産したいところだが生産上限があるため、新規参入が困難などの情勢の説明もありました。
また、遠軽町の農業の歴史にも触れ、かつては遠軽町内で稲作が行われていたが、減反政策で減少したなどの話も伺いました。
大規模な地震による広域停電で、スケジュール通りにツアーを実施することはできませんでしたが、関係者の協力により、代替プログラムの実施を行い、無事にツアーを終えることができました。
参加者をはじめ、ツアーに関係した全ての皆様、大変有難うございました!

最後の室内講習で、遠軽町の農業に関する知見を深めました

 

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