林業お試しツアー2018 美瑛町・南富良野町ツアー実施レポート

【10月8日(月・祝:1日目)】

本日からの美瑛町や南富良野町などの上川エリアで実施される林業お試しツアーには、東京都在住の50代男性の1名が参加しました。
台風による飛行機の欠航が危惧されましたが、無事に来道してツアーがスタート。プログラムの最初は、旭川市民文化会館で北海道及び上川地方の林業の特徴や、最近の北海道林業に関する話題などの説明がありました。参加者からは北海道の植栽樹種に関する質問がありました。
その後、林業労働安全講習を安全衛生指導員の横石さんから講義して頂きました。参加者の「造林木によって伐倒方法に差があるのか」という質問に対し、「あまりないが、針葉樹と広葉樹の差はある」などの質疑応答がありました。
明日から本格的に上川エリアの林業に関する体験・見学がスタートします。

ツアー最初の座学は、本庁林業木材課の森久保主査がレジュメやPCを使って説明

林業安全講習の様子。安全衛生指導員の横石さんがレジュメやホワイトボードで説明

ツアーで使用予定の刈払機を使って、作業要領の説明を受けました

チェーンソーについても、基本的な仕組みや作業方法に関する説明を受けました

【10月9日(火:2日目)】

今日から作業体験や工場見学等の本格的なツアーのスタートです。
まずは、旭川市内から美瑛町に移動します。美瑛町の丘の風景に感動しながら、最初のプログラムの種苗見学です。受入れは(有)竹内山林緑化農園さんで、松澤社長が応対してくれました。
続いては、南富良野町まで約70km移動し、(株)ノムラの伊藤山林部長代理らの指導の下、植付け体験と標準地調査の体験を行いました。標準地調査は、森林の状況を所有者に説明するために、森林内の代表的な箇所に調査区を設定し、胸高直径と樹高を計測する作業です。

美瑛町内の風景に、参加者も思わずスマホでパシャリ!

「美瑛の丘地形は、苗畑の排水にも役立っています」と松澤社長

トドマツ苗の収穫と出荷に関する作業を見学しました

コンテナ苗やポット苗の生産状況や試験的な取組状況の説明もして頂きました

植付けする際の機械。種苗業での機械開発は、購入数が少ないため、あまり進みません

職員の通年雇用の一環として、冬場は自前で機械開発を行ってます

「植付け体験箇所は、カンバ類の虫害被害地の補植です」と伊藤山林部長代理(右)の説明

筋状に地拵えしてアカエゾマツが1条植えされましたが、枯れた苗を抜いて補植します

まずは植穴掘り。ササの地下茎が邪魔をして、中々やりにくいです

苗木を植え、土を被せて、土中の空気を抜くようしっかり踏み固めます

引き続き、約60年生のトドマツ林で標準地調査です。最初に胸高直径を測ります

音波測高器で樹高を計測します

樹高と胸高直径を基に材積表で材積を算出し、単位面積当たりの材積が把握できます

(株)ノムラの皆さん、大変有難うございました!

【10月10日(水:3日目)】

本日も穏やかに天候が良いようです。
本日は下刈り体験と素材生産現場の見学・チェーンソー体験です。受入れて頂く(株)吉岡建設の鷹嘴専務に挨拶をした後、早速、南富良野町内の下刈り体験の現場に行きました。現場は、数年前の植樹イベントに使われたところで、ササはありませんが草本が繁茂しており、下刈りの手応えは十分です。
次は、場所を隣接の占冠村に移して、素材生産現場にお邪魔しました。林地の状況の説明を受けた後、ハーベスタ等の稼働状況を見学しました。見学後は、土場においてグラップルとチェーンソーの操作体験を行いました。最後に、整然と木材が積まれた土場で質疑応答を行い、本日のプログラムは終了です。アクティブな1日で、大変お疲れ様でした。

宿泊施設前のかなやま湖周辺は、紅葉が進み晩秋の気配。今日も天気は大丈夫な様子です

受入先の(株)吉岡建設の鷹嘴専務(中央)と玉置部長(左)に挨拶

参加者は防護服に着替えた後、指導の下、刈刃の装着も自ら行いました

いざ実践!右足を前に、往復刈りをしない等のルールを思い出しながらの作業体験

玉置部長からの講評。「地表状況を見ながら、キックバックには細心の注意を」

国有林内のトドマツの列状間伐(1伐2残)の現場に移動

作業道脇に積まれたトドマツを前に、まずは列状間伐の説明を受けます

ハーベスタによる枝払い・玉切りの能力に感嘆!

土場では、グラップルの操作体験をしました。中々思うように動きません…

指導の下、チェーンソーの操作体験も。まずは木材を輪切りにしてみました

チェーンソーを横持ちにして、枝払いにもチャレンジ

「先程使用したグラップルで積んだ」との事で、何気ない技の凄さに驚きます

夜は吉岡建設の皆さんと懇親会。現場話だけでなく、林業の地位向上で盛り上がりました

 

【10月11日(木:4日目)】

本日は、美瑛町において生活と就業に関する相談会と、林産試験場の見学があります。
まずは、南富良野町から美瑛町に移動しますが、途中の上富良野町の深山峠で、観光資源の眺望を堪能しました。そのまま美瑛町役場にお邪魔し、農林課林務係の山口係長と、美瑛町森林組合の高田参事から、美瑛町での移住者施策や森林組合での就業条件等について、詳しく話を伺いました。
昼食後は、北海道立総合研究機構 林産試験場にお邪魔し、北海道の木材利用や林産物に関する最前線の話を伺いました。本当に多岐にわたる利用方法などがあり、ただ感心するばかりです。
本日説明して頂いた皆様、有難うございました!
宿泊は美瑛町内の国立大雪青少年交流の家で、源泉100%の浴場で疲れを癒しました。

通りがかりの深山峠で眺望を楽しみます。残念ながら十勝岳連峰は雲の中でした…

山口係長(左)と高田参事(中)の説明は、和やかな雰囲気の下、分かりやすかったです

林産試験場の阿部主査から、研究の全般に関する説明を受けた後、各研究棟に移動です

バット材はアオダモが有名ですが、ヤチダモでも出来ます!丈夫な机や椅子も出来ます

様々なキノコの研究もされてます

木材を圧縮する技術。強度は増すが、重量と価格もアップ

「かつてはエゾシカの誘引餌や点字ブロック等の木材活用手法も研究していました」

傾斜可能なシングルバンドソー。「斜め切りも可能です」

木材の経年劣化試験も屋外で行われています

道産カラマツを利用した大断面構造用集成材の建築事例の説明

【10月12日(金:5日目)】

最終日の午前中は、旭川市の株式会社ノムラの西神楽ファクトリーにお邪魔し、木材加工の現場を見学しました。最初に、インターシップに来ている旭川農業高校生と共に総務部の宮下様から会社の説明を聞き、その後に本田工場長の案内の下、工場内を見学させて頂きました。株式会社ノムラの皆様、大変有難うございました。
全ての見学・体験を終えた後、上川総合振興局内において、就業・生活相談会としてツアー全体のふりかえりを行い、要点の再確認などを行いました。参加者からは、「林業への就業や移住定住については、興味があるものの不安な部分もある。地方は物価が安いとの話だったので、そこは大丈夫そう。建設業と比べて木が好きなので、林業は現場作業に興味がある。」などのコメントがありました。
参加者をはじめ、関係者の皆様、大変お疲れ様でした。

宿泊所から近くの望岳台で、十勝岳山麓の紅葉を見ました

(株)ノムラの宮下さんからの会社概要の説明。軽快な語り口で、話に引き込まれます!

プレカット能力は、一般民家に換算して約670棟/年

搬出トラックは、多い日は40台/日(5軒分)。夜に荷積みをし、翌朝に現場着となります

大工の1~2日分の仕事を半分の時間でこなす羽柄加工機

2×4工程は人力です。1日で通常1~2棟分の部材の生産が可能

2×4の壁に断熱材を入れて発送することもあります

原料の9割は外材。道産材は価格と強度の競争力が必要との事

長さ6mの外材。この規格を満たす板材は、道内にはあまりありません

ツアーのふりかえりの後、質疑応答です。
「林業や地域の魅力とは?」

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