一次産業インタビュー:中辻漁業部(北海道利尻郡利尻町)

中辻漁業部は北海道北部の離島である利尻島で、ウニ漁や天然コンブ・養殖コンブの漁を行なっています。こちらでは島外からの漁業就労希望者を積極的に受け入れており、多くの方が漁業の扉を叩いています。

中辻漁業部のみなさんに、移住して漁業に就いたきっかけや島での生活、これから漁業を目指したい方へのメッセージなどを伺いました。

お話を伺った方
ミズガイさん・ウメハラさん・ワタナベさん・中辻さん

(記事内の情報はすべて取材当時のものです。)

利尻で漁業に就いたきっかけと、利尻に来て楽しいと感じることを教えてください。

 
ミズガイさん

利尻で漁業をはじめて今は4年目です。僕のきっかけは特に元々漁師になりたかったわけではなく、元々他のメンバーが友達だったんで、漁師をやるかって誘いがあって、その時に僕もすることがなかったんで、ちょっとのっかってみようかなって感じでした。

温泉が二つあるんで。そこに時々行くのが趣味です。そこに行ってみんなと喋りあったりとか。島の人とも喋ったり出来るのが楽しいです。

ウメハラさん

私は前の職場に漁師やってる人がいて、「漁師楽しいぞ」っていう話聞いて。

それで興味を持って、私が漁業就業支援フェアに行った時にはもう親方(中辻さん)が会場にいたんですよね。その時には北海道のどこかで漁師になろうと思っていましたが、特別「ホタテやりたい」「サンマやりたい」みたいな目的はなくて。ポッと入っていって最初に話を聞いた中辻さんが、すごく「行ってみたいな」って思える話をしてくれたんで。

もうその時に中辻さんが「来てくれ」って言ってくれたんで、で、行くのをすぐに決めました。1年半前に来て仕事をしています。利尻は良いですね。山はきれいだし、海は広いし。仕事の合間に釣りなども楽しんでいます。


(左・ウメハラさん 右・中辻さん)

中辻さん

私は兵庫県から移住してきました。漁師には前から興味がありましたが、漁業就業支援フェアがあって、そのフェアに参加したことがきっかけで漁師になりました。もう7年くらいやっています。

私も、趣味としては温泉に入って島の人たちと交流したりとか。そういうのが楽しいですよね。ミズガイさんと一緒ですけどね(笑)。

ワタナベさん

動機は基本的に「漁師はカッコいい」と思ったっていうのが1番大きいかもしれないですね。

僕はこの島に来てちょうど9年になるんですけど、先ほども話に合ったように漁業就業支援フェアが札幌であったので参加して、そこで利尻町で漁師の募集をしていたので、そこで色んな話し合いをして、自分もそういう漁師の仕事をしてみたいと思うようになったのが、こっちに移住するキッカケになりました。

漁業の形って色々あるんですが、僕たちは1人づつがもう漁業権を持って、1人1人が漁師と呼ばれる事業主になっちゃってるんですよね。そういうところで自分の力が要はどれだけ試される、試すことが出来るか、そういう部分に1番惹かれたような気がします。

趣味は、温泉も好きなんですけど、僕は山菜とったりするのが好きなんで、結構山に行ったりします。山登りはあんまりしないですけど、笹薮の中に入っていって山菜やキノコを採ったりします。

漁業の仕事や、利尻での生活について教えてください。

ミズガイさん

僕は利尻に来て漁業をすることに対しての不安は全くなくて、最初のうちも半年くらい居候させてもらっていました。だから別にこっちに本格的に引っ越して来ても不安は全くなく、普通になじみました。みなさんいい人で、ちょっと喋って仲良くなりだしたら、夜ご飯持っていきなとか、色んなものをくれたりとか、すごくよくしてくれます。

とりあえず、どんな目的でもやる気さえあれば大丈夫かなと。例えばこっちにきたらたくさん稼げるとか思ってやるのも良いだろうし、とりあえずやる気だけですね。それ以外なにも、特別な能力なんて必要ないです。こっち(利尻)の人はみんな、島外の人を受け入れてくれる人が多いんで。

あとは元気な体があれば。元気といっても。特殊な元気でなく、普通の元気なら十分です(笑)。

ウメハラさん

漁業の仕事は、やる気があれば全然やれます。それと、漁業は忙しい時と暇な時が極端なので、オンオフが激しいですよ。だから今(取材当時)は激しい時期で、結構あんまり寝れもしないでクタクタですけど、終わりが来るのがわかってるから頑張れますね。冬来たら遊ぶぞって。そのために働くぞっていう感じです。

冬場にスキーやスノーボードする人なら思いっきり遊びにいけます。夏に海水浴は出来ないですけど、その時期にはしっかり稼いで。メリハリがあっていいと思います。

今後の展望や、これから利尻で漁業を目指したい方へのメッセージをお願いします。

中辻さん

僕らが今主にやっているのはウニ漁と天然昆布と養殖昆布なんですけど、ウニ漁に関しては天然資源なので獲り過ぎるといなくなってしまうじゃないですか。それに、その年によっては豊漁の年もあれば、なかなか養殖が難しい年もあるんですね。

だからそういう意味では養殖する、育てる漁業っていうのはこれから新しい人が着業していくにあたって、安定してるっていうか、技術さえある程度習得すれば、ある程度安定した経営が出来るっていう事で、育てる養殖業っていうのは良いとおもうんですけどね。せっかくみんながこう集まってくれてるんで、みんなの生活が安定出来るような形態の事業にしていくっていう事を心がけています。
 

これから漁業を目指す人が利尻町に来るにあたっての不安はあるでしょうね。

ただ、他のメンバーも言っているように、必要なのはやる気だけだと思います。それがあればクリアしていけることばっかりなんで。本当にやってみるって気持ちがあれば何もいらないんじゃないかな。

地元の人との人間関係なども、ココでやっていくという気持ちがあればクリアできるじゃないですか。みんなと仲良くしなきゃあかんとか。地域に溶け込まなきゃいけない。それは本人が努力すればなんとかなるもんなんで。

この地元(利尻)の人たちも、ちゃんとした人なら受け入れてくれます。そんな誰もよそ者を嫌だっていうところではないので。だからもし、本当にやりたいって人であればおそらくどこ行ってもやれると思うんですけどね。

取材協力:中辻漁業部

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