農業お試しツアーVol.2 遠軽町ツアー実施レポート

【10月23日(月)】

本日から始まる遠軽町における農業お試しツアーには、東京都在住の男子大学生1名が参加しました。
台風の接近に伴う寒気の影響により北海道各地で降雪・積雪を観測する中、参加者の方には前日に北海道入りしてもらい、スケジュール通りにスタート。プログラムの最初は、北海道オホーツク総合振興局による北海道の農業の特徴についての座学です。遠軽町農政林務課から遠軽町の農業に関する話題を中心に、町のPRもして頂きました。宿泊は、移住体験用のお試し暮らし住宅です。明日から本格的に遠軽町の農業に関する体験がスタートします。

オホーツク総合振興局、農業改良普及センター、遠軽町農政林務課、遠軽町農業担い手対策協議会、北見農業協同組合連合会による地域の紹介

遠軽町農政林務課からの町のPR。突然の積雪で、町内の主要施設見学は明後日に延期

今期初の積雪により、路外に転落した車。幸い運転手は無傷でした。良かった!

お試し暮らし住宅内。市街地から10km程離れていますが、一通りの必要品はあります

【10月24日(火)】

昨日からの降雪は止み、雲一つない快晴です!
本日のスタートは、有限会社社名渕みどり牧場の伯谷社長に、みどり牧場内を案内して頂きました。酪農について、初歩的なことから家畜を取り扱う心構えなどを教えて頂きました。
昼食後は、遠軽町の中心部付近にある瞰望岩から町内中心部を俯瞰したり、郷土館で遠軽町の歴史を学びました。
その後は、“酪農リアル体験夜の部”として、みどり牧場で夕方の搾乳などを体験しました。

お試し暮らし住宅からの眺め。畑に積もった白と空の青が対照的

社名渕みどり牧場の内部へ行く前に、まずは長靴の消毒。防疫のために必須です

搾乳するためのロータリーパーラー。最大24頭の搾乳ができます

牧場内のフリーストール牛舎。寝床や餌場は牛が自由に選べます

必須ビタミン類などを配合した固形塩。牛が舐めやすいところに設置します

牛舎内のカウブラシ。牛が触れると回転し始め、牛乳の生産量向上等に効果があります

牛糞を集める装置。一定の時間が経過すると自動的に動き出します

牛の餌は、牧草とデントコーンを主に、醤油カスや必要栄養素などを配合します

適切な餌を投入した後に撹拌して、牛舎内で散布する牽引荷台。オランダ製

子牛用の哺乳ロボット(機械)。哺乳量は個別管理され、この子牛は次まで飲めません

トラクターの運転台に試乗。「大型特殊二種免許が公道の運転には必要」との事

出産が近い個体の牛舎。特に予定が迫っている個体は区画が分けられます

アイヌ語で「インカルシ」という遠軽の語源にもなった瞰望岩(がんぼういわ)

瞰望岩からの遠軽町の眺め

16時からはいよいよ作業を体験します。つなぎ服を貸与して頂き、体験モード

体験の場は石丸牛舎。牛乳を温めるパステライザーの洗浄作業。中々OKが出ませんでした

治療中の疾病牛等の出荷できない牛乳を出す牛の牛舎。ここで体験をさせてもらいます

搾乳作業①:まずはミルカー(搾乳機)の設置

搾乳作業②:オキソシンで乳頭を消毒

搾乳作業③:前搾り。ここで乳房炎等の状況を確認します

搾乳作業④:専用布で乳頭をきれいに拭き取ります

搾乳作業⑤:ミルカーを装着して搾乳開始

搾乳作業⑥:搾乳後の後処理として乳頭に消毒液をつけて終了

次は産後間もない子牛への哺乳体験。子牛とはいえミルクを飲む力は強いです

ミルク欲しさにとうとうゲージから出てきて、さらに前へ押してきます

牛舎における初の作業は大変でした

作業後は、石丸夫妻の好意で夕食をご一緒させて頂きました。酪農の話から、北海道生活に関する様々な話などをしながら、作業後のひと時を過ごしました。〆はもちろん搾りたての牛乳でした。さすがに市販とは異なり濃厚でした!
 

【10月25日(水)】

本日は、「酪農リアル体験朝の部」のため朝4時起床で、4時30分からの作業に備えます。前日が20時過ぎまでの作業だったため、早朝は応えますが、生物を扱う仕事なので妥協は許されません。
今朝も作業の受入れは有限会社社名渕みどり牧場の石丸夫妻です。作業内容は牛舎の清掃、給餌、健康チェックなどです。実家も酪農家である堀江君に指導して頂きました。

まずは残っている餌を取り除きます。スコップで押しますが、最後はかなりの量に

続いて、通路に散らばる餌を竹ぼうきで集めます

デントコーンと牧草をフォークで混ぜ合わせ、カートで餌やり

もたつくと腹を空かせた牛にカートの餌が横取りされてしまいます

補助的な餌としてあげる、生菌入り混合飼料の説明を受けます

さらにトウモロコシ等の穀類も給餌します

牛舎の2階に上がり、落とし穴からフォークで敷き藁を1階に落とす作業

落とした敷き藁を、各牛に分け与えるよう分配します

今度は、各牛の健康チェックです。体温計を肛門に挿し検温します

 

朝の作業後の9時頃から遅い朝食を摂ると、すぐに経営形態の異なる酪農家の訪問です。作業の自動化を積極的に進める林牧場、反対に昔ながらの放牧を実践する鈴木牧場、そして効率的な乳量アップを目指す柳田牧場の3箇所にお邪魔しました。

林牧場では、オートタンデムパーラーの説明から

オランダ製の搾乳ロボットの説明をして頂きました

搾乳ゲージに入った牛の乳頭位置をスキャンし、自動で搾乳

散乱した餌を自動で寄せる機械。一通りの作業を終えると自動的に充電位置に戻る

次に訪れたのは、放牧実践牧場に認定されている鈴木牧場です

既に放牧時期が終わり、餌場での給餌と屋根下での休息になります

鈴木牧場の放牧地は25ha。黄円の木の向こう側まで続き、牛は7~8km(/日)歩きます

フリーバーン牛舎では、床に戻し堆肥を利用する発酵型バイオベッドを採用

最後に繋ぎ牛舎で経営する柳田牧場です。

乳量を最大化させるために酪農コンサル等の意見を積極的に取り入れてます

【10月26日(木)】

今日の午前中は、白滝地区の特徴を紹介する白滝ジオパーク交流センターで、黒曜石の生成過程やそれらを活用した時代背景等について学芸員から説明を受けました。
午後からは畑作農家で体験作業を行いました。1軒目はえづらファームで、収穫が終了したハウス内の片付け作業を手伝いました。2軒目は大久保農場で、機械収穫を終えたビート(てん菜)畑で、収穫しきれなかったものの“拾いビート”作業を手伝いました。お忙しい中、対応頂いた江面夫妻、大久保夫妻、大変有難うございました。

黒曜石の成り立ちや白滝の分布状況等を説明する松村学芸員

えづらファームでは、江面さんがツアー参加者に作業内容を伝達。Let’s do it!

収穫を終えたつる等の“ゴミ”を片付けました

そして、地表のマルチングシートを剥がして終了です

作業後には、江面夫人が粉吹き芋を振る舞ってくれました!4種の食べ比べに舌鼓

次に大久保農場での作業。奥様の指導で拾ったビートの葉を切り重機に入れていきます

てん菜が砂糖の原料と知らなかった参加者。『舐めると甘いよ』と言われ実践

広大な大久保農場でした!

作業後には倉庫の中で就農や移住に関するヒアリング。参考情報をたくさん頂きました

本日はツアー関係者で懇親会も実施。遠軽産のじゃがいもを使った料理は絶品!

【10月27日(金)】

最終日の午前中は、えんゆう農業協同組合さんの協力で、昨年度完成した小麦の乾燥・調整・貯蔵施設の見学を行いました。
全ての見学・体験を終えた後、町役場会議室において、就業・生活相談会としてツアー全体のふりかえりを行い、要点の再確認などを行いました。参加者の最後のコメントとして、「短期間でも農業に触れられて良かった。就農だけでなく北海道や遠軽町での生活のイメージができた。」との事でした。
そして、旭川空港への帰り際、前日お世話になった大久保農場さんでトラクターの運転を体験させて頂きました。大久保夫妻、最後まで本当に有難うございました!

JAえんゆうの渡邊係長から、施設の説明を聞く参加者

含水率30%以下の麦だけを受入れ、粗選機で麦以外と分離します

麦を貯蔵するサイロは地上約10階の高さ。遮るものがない風景に撮影

麦用の大型コンバインの運転席に乗せてもらいました。興味津々です

最後は、遠軽町農業担い手対策協議会を中心に、就農や移住に関する説明を行いました

帰り際、大久保農場さんのご厚意でトラクターの運転をさせて頂きました

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